「なんでも描けます」は、なぜか売り文句にならない

SNSのプロフィールやポートフォリオで、たまに見かけます。

「なんでも描けます!」

一見すると強そうです。
だって、なんでも描けるんですよ?

ラーメンも描ける。
美少女も描ける。
犬も描ける。
犬がラーメンを食べながら美少女に変身する漫画も描ける。

もはや無敵です。

でも不思議なことに、「なんでも描けます」を前面に出している人ほど、依頼につながらないケースがあります。

今回はその理由と、どう伝えれば依頼されやすくなるのかをお話します。


依頼者は「描ける人」を探していない

まず大前提として、多くの依頼者はイラストの専門家ではありません。

そのため、

  • どのくらい上手ければ描けるのか
  • どんな工程が必要なのか
  • 何を伝えればいいのか

が分かっていません。

つまり依頼者が探しているのは、

「描ける人」ではなく、「自分の依頼を理解してくれそうな人」 です。

たとえばあなたが歯医者を探すとします。

「なんでも治療できます」

と言われるより、

「親知らずの抜歯が得意です」

と言われた方が安心しませんか?

もちろん本当は両方とも優秀かもしれません。

でも依頼者は能力を比較できないので、安心感で選びます。


「なんでも描けます」は選ぶ理由にならない

依頼者の頭の中ではこうなっています。

依頼者の本音

この人も描ける。
あの人も描ける。
みんな描ける。
じゃあ誰に頼めばいいんだ?

ここで「なんでも描けます」が登場します。

しかし依頼者からすると、

「なるほど、この人も描けるのか」

で終わります。

差別化にはなりません。

なぜならSNSには同じことを書いている人が大量にいるからです。

例えるなら、

「当店、水あります」

くらいの情報量です。

それはそうだろう、となります。


本当に評価されるのは「理解力」

個人間のイラスト依頼では、絵の技術と同じくらい大切なものがあります。

それがヒアリングです。

依頼者が欲しいのは絵そのものではありません。

絵によって実現したい未来です。

  • 配信で目立ちたい
  • 同人誌の表紙を作りたい
  • グッズを販売したい
  • SNSアイコンを新しくしたい

つまり本当に重要なのは、

「何を描くか」より「なぜ描くか」 です。

ここを理解できる人はリピートされます。

逆にここを聞かずに進めると、

「イメージと違いました」

という恐怖の呪文が飛んできます。

イラストレーター界隈では割とラスボス級です。


ヒアリング不足がトラブルを生む

実際、多くの修正トラブルは画力ではなく認識違いから発生します。

  • 用途を聞いていなかった
  • サイズを聞いていなかった
  • ターゲットを聞いていなかった
  • 参考資料をもらっていなかった
  • イメージ共有が曖昧だった

これらは絵の技術では解決できません。

聞くべきことを聞いていなかっただけです。

つまり、

「なんでも描けます」

よりも、

「依頼内容を整理してから制作します」

の方が実は価値があります。


依頼者も何を伝えればいいか分かっていない

ここが意外と見落とされます。

依頼者はプロデューサーではありません。

だから、

「詳しく教えてください」

と言われても困ります。

結果として送られてくるのが、

あるある依頼文

かわいい感じでお願いします。
おまかせします。
あとはいい感じで。

いい感じとは何なのか。

人類はまだその定義に成功していません。

そして制作が始まり、

「思ってたのと違う」

が爆誕します。


だからヒアリングシートが必要になる

依頼者が伝えやすくなり、制作者も聞き漏れを防げる。

そのために活躍するのがヒアリングシートです。

とはいえ、

  • Googleフォームを作る
  • 質問項目を考える
  • 毎回修正する
  • 管理する

このあたりが意外と面倒です。

気付くとヒアリングシートを作る仕事が本業になり始めます。

それはもうイラストレーターなのか総務なのか分かりません。


Sheetoならヒアリングシートをすぐ作れる

そんな時に便利なのがSheetoです。

Sheetoは、依頼内容を整理するためのヒアリングシートを簡単に作成できるサービスです。

制作前に必要な情報をまとめて受け取れるため、

  • 認識違いの防止
  • 修正回数の削減
  • 依頼者とのやり取り削減
  • 依頼受付の仕組み化

につながります。

「なんでも描けます」

をアピールするより、

「安心して依頼できます」

を提供する方が選ばれやすい時代です。

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まとめ

「なんでも描けます」は能力の説明です。

でも依頼者が求めているのは安心感です。

だからこそ、

  • 何が得意か伝える
  • どんな依頼を受けているか伝える
  • ヒアリングの仕組みを整える

この方が依頼につながりやすくなります。

そして何より、

「思ってたのと違う」

というラスボスとの遭遇率が下がります。

それだけでも十分価値があるのではないでしょうか。