「修正は何回までですか?」
イラストを依頼された経験がある人なら、一度は考えたことがあるテーマではないでしょうか。

3回にするべき?
無制限だと親切?
いや、そもそも回数で管理するべき?

この話題、意外と奥が深いです。

というのも、修正回数の問題は「何回まで対応するか」という話ではなく、最初の認識合わせがどれだけできているかという話だからです。

今回は、個人間でイラスト依頼を受けている人向けに、現実的な修正回数の考え方とトラブルを防ぐ方法についてまとめます。

結論:修正回数は2〜3回がもっとも無難

先に結論を書くと、多くの場合は2〜3回がバランスの良い落としどころです。

  • ラフ段階:2回まで
  • 清書後:1回まで
  • それ以降:追加料金

このあたりがよく採用されるルールです。

もちろん案件によって変わりますが、最初から無制限にしてしまうと少し危険です。

なぜなら、人類は思ったより「あともうちょっと」を繰り返す生き物だからです。

髪をもう少し長く。
やっぱり短く。
でも長い方が良かったかも。
やっぱり中間で。

気付けば美容院のシミュレーションみたいなやり取りが始まります。

修正回数が増える本当の原因

「修正が多い依頼者」と聞くと厄介な相手を想像しがちですが、実際にはそうとも限りません。

修正が増える最大の原因は、最初の情報不足です。

イメージ共有が曖昧

例えば依頼内容がこうだったとします。

よくある依頼文

かわいい感じの女の子でお願いします。

これだけで描ける人は超能力者です。

かわいいにも、

  • アニメ寄り
  • リアル寄り
  • デフォルメ寄り
  • アイドル系
  • 地雷系
  • 量産型
  • 清楚系

など無数の解釈があります。

完成後に「思っていたのと違いました」となるのは、ある意味当然です。

依頼者自身も完成形が見えていない

実はこれもかなり多いです。

依頼者は嘘をついているわけではなく、本当に完成イメージが固まっていません。

そのため制作物を見るたびに、

「もっとこうしたい」
「やっぱりこっちがいい」

が発生します。

つまり修正回数の問題というより、設計図が存在しない状態で家を建てているようなものです。

無制限対応は本当に優しいのか?

修正無制限をアピールしている人もいます。

もちろん営業戦略としてはアリです。

ただし、全員におすすめできる方法ではありません。

なぜなら修正が長引くほど、

  • 時給が下がる
  • 次の案件に着手できない
  • 精神力が削られる
  • お互いに疲れる

からです。

最初は「何回でもどうぞ!」だったのに、20回目くらいになると心の中で

「もうそのボタンは前回押しました」

となりがちです。

人間なので仕方ありません。

回数制限よりも大切なこと

実は修正回数を決めることよりも重要なことがあります。

それは依頼前に必要な情報を集めることです。

例えば、

  • 使用用途
  • 参考画像
  • 希望テイスト
  • NG要素
  • 構図の希望
  • サイズ
  • 納期

などを事前に整理できていれば、大きな認識ズレはかなり減らせます。

つまり、

修正回数を増やして解決するより、修正が発生しにくい状態を作る方が圧倒的に効率的です。

毎回ヒアリングするのが面倒問題

ここで新たな問題が発生します。

「毎回そんなに聞いてられない」

その通りです。

案件ごとに同じ質問を繰り返していると、だんだんコピペ職人になります。

そしてたまに質問し忘れた項目が事故の原因になります。

人間は忘れます。

宅配便の追跡番号を確認しようとしてスマホを開き、気付いたらSNSを見ているくらいなので、確認事項も普通に漏れます。

そこでヒアリングシートを作っておく

おすすめなのは、依頼時点で回答してもらうヒアリングシートを用意することです。

事前に必要事項を入力してもらえば、

  • 認識ズレを減らせる
  • 修正回数が減る
  • 説明漏れがなくなる
  • 依頼者も要望を整理できる

というメリットがあります。

修正回数を3回にするか4回にするか悩む前に、まずは「修正が発生しにくい仕組み」を作る方が効果的です。

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参考画像の提出や希望内容の整理など、依頼前の情報収集を仕組み化できるため、修正回数の削減にもつながります。

まとめ

イラストの修正回数は、一般的には2〜3回程度が現実的です。

ただし本質は回数ではありません。

修正が多発する原因の多くは、制作前の情報不足や認識ズレです。

だからこそ、

  1. 修正回数を決める
  2. 追加料金のルールを作る
  3. ヒアリングを仕組み化する

この3つを整えておくことが重要です。

「修正回数を何回にするか」で悩み続けるよりも、「そもそも修正が少なくなる環境」を作った方がずっと楽になります。