イラスト案件の相談を聞いていると、不思議な現象があります。
それは「知らない企業との案件より、友達経由の案件のほうが揉めることがある」ということです。
もちろん、すべての友達経由案件が危険という話ではありません。
むしろ良いご縁につながるケースもたくさんあります。
ただ、「友達の紹介だから安心」と思っていた案件が、なぜか修正回数だけ増えたり、納期だけ短くなったり、最後は誰も幸せにならなかったりすることがあります。
今日はその理由について、少しだけ掘り下げてみます。
友達経由の案件には「契約」より強いものがある
友達経由案件で最も厄介なのは、契約書ではありません。
空気です。
人類が発明した最強の曖昧表現、それが空気です。
たとえば企業案件なら、
- 依頼内容
- 納品形式
- 修正回数
- 納期
- 報酬
などを最初に確認することが一般的です。
しかし友達経由になると、
「まあ知り合いだし」
「細かいこと聞くのもなあ」
「あとで調整できるでしょ」
という魔法が発動します。
そして後日、
「えっ、それって背景込みじゃなかったの?」
「えっ、SNSアイコンだけの話じゃなかったの?」
「えっ、修正って無限じゃないの?」
という地獄の三重奏が始まります。
紹介者が間に入ると情報が変形する
友達経由の案件でよく起こるのが伝言ゲームです。
依頼者 → 紹介者 → イラストレーター
という構造になるため、情報が少しずつ変形します。
最初は
「かわいい感じのイラスト」
だったものが、
「ゆるふわ系」
になり、
最終的には
「ジブリっぽい感じ(※本人もよくわかってない)」
になることがあります。
しかも全員が「ちゃんと伝わっている」と思っています。
怖い話です。
依頼内容がふわっとしたまま進む
個人間のイラスト依頼で多いトラブルは、技術的な問題ではありません。
認識のズレです。
実際には、
- 用途が決まっていない
- サイズが決まっていない
- 納期が決まっていない
- 参考資料がない
- 完成イメージが共有されていない
という状態でスタートしてしまうケースが少なくありません。
すると後から、
「実は印刷でも使いたい」
「実は背景も欲しい」
「実は来週イベントだった」
などの"実は"が大量発生します。
イラスト案件のトラブルは、たいていこの"実は"から始まります。
修正地獄が発生する本当の理由
「修正が止まらない」という話をよく聞きます。
しかし実は、修正回数そのものが問題ではありません。
問題は、ゴールが決まっていないことです。
地図も目的地もない状態で車を走らせれば、当然どこにも着きません。
イラストも同じです。
完成イメージが共有されていなければ、
「なんか違う」
「もう少し明るく」
「やっぱり最初の感じで」
が永久機関になります。
人類はまだ永久機関を発明していませんが、修正ループだけは成功しています。
実はトラブル防止に必要なのは契約書より前の工程
もちろん契約書は大切です。
ただ、個人間の小規模なイラスト依頼では、その前段階が抜けているケースが非常に多いです。
本来は制作前に、
- 何を作るのか
- 何に使うのか
- どんな雰囲気か
- 納期はいつか
- 修正は何回までか
- 参考資料はあるか
を整理しておく必要があります。
ところが実際は、
「とりあえず描き始める」
になりがちです。
これが後の混乱につながります。
案件が平和に終わる人ほど最初によく聞いている
意外かもしれませんが、トラブルが少ない人ほど制作前のヒアリングに時間を使っています。
描く前に確認する。これだけで後工程のストレスが大きく変わります。
そこでSheetoという選択肢
とはいえ、
「毎回ヒアリング項目を考えるのが面倒」
「Googleドキュメントだと整理しづらい」
「質問漏れが発生する」
という悩みもあります。
そんなときに便利なのがSheetoです。
Sheetoは、依頼前のヒアリングシートを簡単に作成できるサービスです。
用途やイメージ、納期、参考資料など、案件に必要な情報を事前に整理できます。
つまり、
「聞いてなかった」
「伝えたつもりだった」
を減らすための仕組みです。
イラスト依頼のヒアリングシートを選ぶだけで作成【無料・登録不要】|Sheeto
まとめ
友達経由のイラスト案件が揉めやすい理由は、人間関係そのものではありません。
「知り合いだから大丈夫」という安心感によって、確認作業が省略されてしまうことです。
案件が炎上する原因の多くは、画力不足でもコミュニケーション能力不足でもありません。
最初の情報整理不足です。
だからこそ、
- 依頼内容を整理する
- 完成イメージを共有する
- 用途を確認する
- 修正範囲を決める
- ヒアリング内容を残す
という当たり前の工程が重要になります。
そして、その当たり前を仕組み化するのがSheetoです。
友達経由案件でも企業案件でも、後から「そんな話だったっけ?」を減らしたいなら、まずはヒアリングから見直してみるのがおすすめです。